「北の都に秋たけて」
作詞:駒井重次
作曲:金原祐之助


北の都に秋たけて
吾等二十(はたち)の夢数(かぞ)う
男女(おのこおみな)の棲(す)む国に
二八(にはち)に帰る術(すべ)もなし

その術なきを謎ならで
盃捨てて嘆かんや
酔える心の吾(われ)若し
吾永久(とこしえ)に緑なる

その術なきを謎ならで
盃投げて呪わんや
歌(うと)う心の吾若し
われ永久に緑なる

髪は緑の青年が
友情(なさけ)の園に耕(つちか)いし
いや生き繁る友垣の
三年(みとせ)の春をめぐる哉

竪琴(たてごと)とりて自治の歌
声高らかに奏(かな)ずれば
三つの城辺(しろべ)の山彦の
今を限りに呼びかえす

自由のために死するちょう
主義を愛して死するちょう
男(お)の児(こ)の意気地今も尚
石(いわ)を砕きて砕き得じ

藻(も)の花ひらくうつし世に
潮(うしお)の流れ渦をまく
名もなき道を行く勿(なか)れ
吾等が行手星光る

氷塊(ひょうかい)の如(ごと)わが胸に
抱く心の解け出でて
語り明かさん今宵かな
星影冴ゆる記念祭 星影冴ゆる記念祭

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